【健康カフェ(36)】転倒・骨折 要介護のリスクと認識を(1/3ページ) - 産経ニュース

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健康カフェ(36)

転倒・骨折 要介護のリスクと認識を

 70代後半の糖尿病患者の女性が、左腕を包帯でぐるぐる巻きにして受診されました。何もないところで転倒し、左腕を骨折してしまったそうです。「若いときはこんなことなかったのにね」と照れ笑いを浮かべながら話してくれました。

 この患者さんのように、外来診療では高齢の患者さんが転んだという話をよく聞きます。転倒で怖いのは、なんといっても骨折で、とくに大腿骨(だいたいこつ)を骨折するとなかなか治らず、寝たきりとなるリスクが非常に高くなります。「転倒・骨折」は、要介護状態になる原因の5位となっており、転ばないようにすることは、高齢者の健康維持のために大切なことなのです。

 転倒の原因はいろいろですが、歩行能力やバランス機能の低下も一因です。歩行能力やバランス機能が正常かどうかは、(1)1分間に60メートル歩ける(2)目をつぶって5秒、または目を開けて20秒片足で立っていられる(3)いすから立ち上がって3メートル先まで行き、戻ってまた座る動作を10秒程度でできる-などが目安になるので、チェックしてみてください。転倒の予防には、バランス運動や筋力トレーニング、ボール運動、リズム体操などを組み合わせて行うと効果的です。