将棋

佐藤天彦八段が名人初奪取

 将棋の第74期名人戦七番勝負(朝日新聞社・毎日新聞社主催)第5局は30、31の両日、山形県天童市の「天童ホテル」で行われ、挑戦者で後手の佐藤天彦八段(28)が100手で羽生善治名人(45)=棋聖・王位・王座=に勝ち、対戦成績4勝1敗で初タイトルとなる名人を奪取した。

 28歳4カ月の新名人は4番目の若さ。1位は谷川浩司九段の21歳2カ月。名人挑戦者を決める順位戦で最上位のA級に昇格後、1期での奪取は谷川浩司九段、羽生前名人に続き3人目の快挙となる。佐藤新名人は規定により31日付で、九段に昇段した。

 佐藤新名人は福岡市出身、平成10年に中田功七段門下で奨励会入会。18年に18歳でプロ入り。昨年、王座戦でタイトル初挑戦し、今年2、3月の棋王戦にも挑戦。今回、3度目のタイトル挑戦を実らせた。

 羽生の名人3連覇・通算10期はならず、3冠に後退した。

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