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京都市左京区の京都大吉田南キャンパスで昨年10月、中核派系全学連のメンバーらがバリケード封鎖し、京都府警が2~3月に威力業務妨害の疑いで中核派系全学連委員長ら6人を逮捕した事件。京都地検が3月末、6人を不起訴処分(起訴猶予)にしたが、その裏側ではドタバタ劇が繰り広げられた。身柄拘束中に京都簡裁で行われた勾留理由開示では、中核派関係者ら傍聴人が法廷内で騒いだため、裁判官から異例の「全員退廷」を命じられ、怒号を発して職員に詰め寄るなど大混乱に陥った。そもそもバリケード封鎖は、「授業妨害」に怒った一般学生が撤去しており、旧態依然とした左翼運動は世間の支持をほとんど失ったといえる。それでも意気盛んな中核派関係者について、有識者は「抑圧された者は怨念を抱く。これで弱体化することはない」と警戒を呼びかけている。
「今すぐ釈放しろ!」渦巻く怒号
3月14日。威力業務妨害容疑で逮捕された6人の勾留理由開示が京都簡裁で行われ、法廷には中核派関係者ら傍聴人が詰めかけていた。
ちなみに勾留理由開示とは、勾留されている容疑者や被告、弁護人らが裁判所に対し、どのような理由で勾留されているのかを示すよう求める手続き。通常の刑事・民事裁判と同様に公開の法廷で行われ、だれでも傍聴することができる。
開廷すると、傍聴席からは「今すぐ釈放しろ!」「裁判官忌避!」といった声が相次ぎ、いきなり騒然とした状況になった。
上垣猛裁判官が「静かにしなさい。退廷を命じますよ」と警告したがおさまらず、結局、傍聴人全員に退廷を命じる異例の事態となった。