「肉フェス」でカンピロバクター食中毒 鶏肉はしっかり加熱を

 食品衛生コンサルタントの笈川和男さんは「カンピロバクターは空気を嫌う嫌気性の細菌で、処理したばかりの新鮮な鶏肉の方が、処理後時間がたったものよりも汚染度が高い場合がある」と指摘する。

 厚生労働科学研究によると、40%の汚染率だった市販の鶏ひき肉が、冷凍したことによって1日目は24%、7日目は12%に汚染率が減少していた。このため、アイスランドやデンマークなどでは食中毒対策として、販売前の鶏肉を冷凍することを義務化している。冷凍しても汚染はゼロにはならないが、細菌の数が少なくなれば、食中毒のリスクはかなり軽減されるからだ。

牛豚の生は禁止

 肉フェスで食事を提供するに当たり、出店した店舗は食品衛生法に基づいた飲食店の営業許可を取っていたという。この場合、施設の衛生面やメニューなどを保健所がチェックする。食中毒が発生した肉フェスの2カ所の会場では、いずれも保健所の担当者が肉を十分加熱するよう指導していた。

 肉の生食をめぐっては、食品衛生法で牛レバーと豚の肉・レバーを生食用に提供することが禁止されている。感染すると死に至ることもある腸管出血性大腸菌やE型肝炎ウイルスに汚染されている可能性があるためだ。

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