浪速風

謝罪の言葉はなかったが

広島市にある放射線影響研究所は、昭和22年に米国の資金で設立された原爆傷害調査委員会が前身である。放射線の人体への影響を長期的に調べることが目的だった。米国は原爆投下を戦争を終わらせるためと正当化するが、もう次の戦争に備えていたのではないか。

▶「文明の歴史は戦争であふれている」。オバマ大統領はこう語った。狩りの道具を手にした人類は、それを同じ人類に対して使うようになった。科学は「海を越えて意思疎通することを可能にし、雲の上を飛び、病気を治し、宇宙を理解することを可能にした」が、こうした発見は「より効率的な殺人機械へと変わりうる」。

▶演説は「人間社会が同様に進歩しなければ、われわれを破滅に追い込む可能性がある」として、「科学の革命は、道徳的な革命も求めている」と訴えた。謝罪はなかったが、主語があいまいだった慰霊碑の文が重なって聞こえた。「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」