つまり参院は3年ごとに、半分ずつ選挙する格好です。今年(平成28年)の参院選は、6年前の22年の選挙で戦った議席を、25年の参院選ではその6年前の19年の議席を、奪い合うのです。
参院選は常に半分ずつの選挙だから、衆院選のように「総選挙」とは呼ばないのです。
ところで、大多数が地域代表である衆院議員に比べ、参院議員には全国組織を持つ業界団体や労働組合などの「組織内候補」が数多く存在し、それぞれの団体の意向を政治に反映させようとしています。
戦後直後は、無所属議員による「緑風会」が最大会派だった時代もあるほどです。
こうしたことから、政府や衆議院に対するチェック機能を持つ「良識の府」とも呼ばれました。
そんな参院でも、徐々に政党の力が強まり、組織内候補も特定の政党に所属するようになりました。法案への賛否もそれぞれの党の方針に従います。
今では無所属議員は、議長・副議長含め6人です。
このため、「衆議院のカーボンコピー」といった批判もつきまとっています。