複数の統一候補は、当選後は原則、特定政党に所属しないことを条件に市民団体などの支援を受けています。こうした候補は無所属で活動し、野党「統一会派」に入るのでしょうが、民進党と共産党の統一会派は考えにくいのです。
外交や安全保障をはじめ、民進と共産両党で意見が分かれる案件も多々あります。「反安保関連法」「反安倍」だけでの協力関係には、やがて亀裂が入り、国民に見放されることになるでしょう。
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非拘束名簿式
〈つくし〉参院選の比例代表は「非拘束名簿式」でやるって聞いたけど、いっちょん分からん。
〈めんたい犬〉各党が得た議席を、個人の得票数に応じて割り振る方式たい。つくしが「●●候補」と入れた票が、いっちょん知らん「▲▲候補」の票になる可能性もあるとよ。
【解説】
比例代表制とは、各政党の得票率に比例して、議席配分する仕組みです。
昭和58年、参院選に全国を1つの選挙区とする比例代表制が導入されました。
当初は「拘束名簿式」が採用されました。選挙前に各党が提出した名簿の順番に当選者が「拘束される」という意味です。
有権者は政党名を書きます。得票数に応じて、各党に議席数が割り振られ、名簿の順に当選者が決まるのです。その党が比例で15議席を取ったなら、名簿の1番から15番までの人が当選するのです。