博多女子のそこが聞きたか!

参院選 「野党統一候補」って?「非拘束名簿式」って?「改選」って?

 そこで民進、共産、社民など野党が、「反安倍晋三政権」で一致する市民団体とも連携し、候補者の調整など選挙に向けた準備を進めています。民進党をはじめ野党の支持率が、各種世論調査で鳴かず飛ばずであることも背景でしょう。

 全国の1人区は32で、このうち九州・山口に7あります。熊本を皮切りに統一候補が次々と決まったことで、自民党内には危機感が出てきました。

 そんな「野党統一候補」の試金石が、4月の衆院北海道5区補選でした。

 この選挙で野党系の無所属候補は、得票率47.62%で落選しました。26年の衆院選における民主(当時)と共産両党の候補の合計得票率(49.05%)を下回ったのです。

 結果だけみれば、野党統一は必ずしもプラスに働かなかったといえます。

 これは、野党連立政権「国民連合政府」構想などを主導する共産党への強いアレルギーも指摘されます。民進党支持者の中に、「共産党には入れたくない」「民進党は共産と一緒になるのか」と反発する人が、少なからずいることが背景にあるのでしょう。

 また、参院選と衆院選を同時に行う「衆参ダブル選挙」の話は、国会会期末の前日までくすぶり続けました。仮にダブルとなれば、衆院選での協力の難しさから、野党統一は事実上、雲散霧消する可能性もあります。

 ダブル選がなく、統一候補が当選したとしても、新たな問題が生じます。

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