にっぽん再構築・地方議会が危ない(5・完)

武蔵野市で市民が「市議会廃止」を提言 山形県庄内町は「夜間・休日議会」導入を提案したが…

 「何でバッジを着けている議員と市民が同等に意見を言うんだ」。当初あったあからさまな一部市議の態度も、改革が注目されるようになると鳴りを潜めた。議員間のメンツ争いを抑える効果もあるという。

 ただ、自治体議会改革フォーラム事務局の亀井誠史さんは「こんなこともやっていなかったのかと驚くほど、日本の議会が遅れていた証しだ」と指摘する。

 博多港からフェリーで約5時間。長崎県小値賀(おぢか)町の港からは、水平線上に浮かぶ五島列島の島々の明かりが美しい。同町は佐世保市の西約80キロ、大小17の島からなる離島。人口約2600人の半数は65歳以上だ。

 「満50歳以下の新人町議は議員報酬を月額18万円から30万円に引き上げる」

 島が一時、注目を集めたのは平成27年3月、町議会が若手を呼び込もうとこんな条例を定めたからだ。30万円は町の最年少課長の給与とほぼ同額。ただ、翌月の統一地方選で50歳以下の立候補者はゼロ。当選者の平均年齢は64・9歳という結果に終わった。

 「若者が町の主人公というメッセージを発信したかったのだが…」。立石隆教議長(65)は話す。

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