にっぽん再構築・地方議会が危ない(5・完)

武蔵野市で市民が「市議会廃止」を提言 山形県庄内町は「夜間・休日議会」導入を提案したが…

 改革の二大柱は、議員が出身選挙区に関係なく手分けして地域を回り、住民の声を吸い上げる「意見交換会」と、政策討論会の場で住民が直接意見をいう「市民委員制度」である。政策形成のプロセスもすべて公開する画期的な試みだ。

 旗振り役の目黒章三郎議長(63)は市議歴17年。県議選に落選して4年間の浪人中、住民の目線からは、議員の活動は見えづらいことを知った。

 「議員は住民から白紙委任を受けているわけではない」

 19年春に市議に復帰すると、同僚議員を巻き込み改革を主導。今では全国の自治体からの視察も相次ぎ、応対に忙しい。

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 4月中旬に開かれた政策討論会。3児の母親で3月に市民委員に就任したばかりの後藤涼子さん(37)が9人の市議に交じって出席し、「住民に寄り添う議会になるため、どのような役割を担うか明確にすべきだ」と初めて発言した。

 後藤さんは「異質な世界」の議会が「もっと身近なものになればいい」と応募した。資格は市議・職員を除く18歳以上の市内在住者。作文などで選考する。任期は約1年半で、これまで委員となった7人から市議も1人誕生した。

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