【ヤンゴン=道丸摩耶】在ミャンマー日本大使館の樋口建史(たてし)大使が24日、ヤンゴンの国立ヤンキン子供病院を訪問し、国内外の心臓病の子供たちを救う「明美ちゃん基金」(産経新聞社提唱)の医療団の活動などを視察した。
同病院を初めて訪れた樋口大使は「健康を守り命を守る活動は世の中で最も尊い。ミャンマーの新政権は保健医療分野を重視しており、日本政府としてもできる限りの支援をしていくつもりだ」とあいさつ。ミェン・ミェン・カイン院長は「日本の医療チームに協力をいただき心強い。日本の支援に感謝している」と述べた。
その後、医療団が活動する治療室を訪れた樋口大使は、東京女子医大病院の杉山央(ひさし)医師らが心臓の穴をふさぐ治療を現地医師に指導する様子を熱心に視察。昨年9月に初めて医療団が訪れた際に治療を受けて元気になった子供たちとも交流した。
視察を終えた樋口大使は「明美ちゃん基金は多くの人たちの善意と献身的な医師の活動に支えられている。元気になった子供たちにも会い、命が救われた現場を見られたことはとても意義深いことだった」と振り返った。