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韓国の最新戦車「黒豹」はトラブルの塊、北は時代遅れの「ポンコツ」数で勝負

【軍事ワールド】韓国の最新戦車「黒豹」はトラブルの塊、北は時代遅れの「ポンコツ」数で勝負
【軍事ワールド】韓国の最新戦車「黒豹」はトラブルの塊、北は時代遅れの「ポンコツ」数で勝負
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 北朝鮮と38度線をはさんで対峙する韓国軍が、新型戦車を100台以上増産することを決めた。核兵器や弾道ミサイル開発を進める北朝鮮に対する防衛力向上の一環だが、北朝鮮の戦車保有数は韓国軍の1・8倍にあたる約4300両。しかも両軍ともに40年以上前の旧式戦車も多く現役で使用しており、性能ではなく「数で勝負」のポンコツ合戦から抜け出せそうにない。(岡田敏彦)

“裏口”から入る戦車

 現地紙の朝鮮日報(電子版)などによると、韓国軍は最新型のK-2(黒豹=フクピョ)戦車を追加生産することが11日までにわかった。追加するのは約100両で、既に生産を始めている当初予定の200両分と合わせ、韓国陸軍は300両のK-2戦車を擁することになるが、このK-2戦車はトラブルの塊だ。

 K-2を開発するにあたって韓国は自国での設計・生産にこだわった。ところがエンジンと変速機を一体化した「パワーパック」(PP)の開発に難航。PPのない車体だけが続々量産され、倉庫で埃をかぶるという事態を招いた。しかもPP開発メーカーの「斗山インフラコア」は、政府から受け取った開発資金をパワーショベルの開発費に流用したとの疑惑が報じられたが、これはトラブルの序曲に過ぎなかった。

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