千葉県の石に「房州石」など3種 「貴重な資料、これを機に地学に関心を」

 日本地質学会は「千葉県の石」として、「房州石」「千葉石」「木下(きおろし)貝層(印西市)の貝化石群」の3種を選んだ。地質に関心を持ってもらうことを目的とした、創立125周年(平成30年)に合わせた記念事業の一環で、約2年をかけて都道府県ごとに選定した。

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 ◆日本地質学会が選定

 選定は岩石、鉱物、化石の分野ごとに公募を経て行った。「県内代表」となった岩石は、鋸山(鋸南町、富津市)などを主な産地とする房州石。江戸時代末期から明治時代にかけて石材としての産業化が進み、東京や横浜などで建築資材などとして活用された。昭和60年に切り出しは終了したが、近年は房州石に着目した町おこしが展開されるなどしている。

 ◆天然ガス含む「千葉石」

 鉱物では千葉石が選ばれた。房総半島南部に分布する石英質脈から平成23年に発見された、無色透明の新鉱物だ。石英(水晶)と同様に主な成分は二酸化ケイ素だが、かご状の結晶構造の中にメタンやエタンなどの天然ガス分子を含んでいる点が珍しいという。県立中央博物館(千葉市中央区)に常設展示されている。

 ◆12万年以上前の化石群

 化石の分野で選ばれた木下貝層の貝化石群は、約12、13万年前の第四紀後期更新世に関東平野に広がっていた古東京湾で堆積した貝化石層。貝類、海胆(うに)類が100種類以上報告されている。大正時代から地質学の研究が盛んで、平成14年には国指定天然記念物に指定されている。

 県立中央博物館の高橋直樹さんは「これを機会に千葉県にも貴重な地学的資料があることを知ってもらい、地学に関心を持ってもらいたい」としている。

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