浪速風

「セコイ」に「ズルイ」の恥の上塗りだ

第三者とは「当事者以外の、その事柄に直接関係していない人」だから、客観的で公正と思われるが、そうでもない。一例を挙げる。2年前、朝日新聞社の依頼で慰安婦報道を検証した第三者委員会の報告書は、「国際社会に与えた影響」について三つの報告を併記した。

▶朝日の報道で「慰安婦20万人」や「強制連行」が世界に広まり、日本がいわれのない非難を浴びたのは疑問の余地がない。なのに意見が分かれたと強調するのは、責任を薄めようとしたのか。今年2月の国連女子差別撤廃委員会での杉山晋輔外務審議官の発言に抗議したのも、この報告書を根拠にしている。

▶記者会見で44回も「第三者に…」と繰り返した東京都の舛添要一知事も玉虫色の結論を期待しているのだろう。本人が事実を語ればいいだけなのに。しかも「政治資金に詳しい弁護士」を自分で選んだというのだから、世間は八百長を嗅ぎ取る。「セコイ」に「ズルイ」を上塗りするだけだ。