舛添知事定例会見録(1)

冒頭に今日は答えない宣言「弁護士に政治資金を見てもらうことにしました」

 《5月20日午後2時から都庁会見室で》

 【冒頭発言】

 「冒頭発言ですが、都政に関することでございます。ホール・劇場等に関する、いわゆる「2016年問題」につきまして、都の緊急の取組として5項目を取りまとめましたので、お知らせいたします。この中で主な項目を申し上げたいと思います。まず、現在利用できるホール・劇場の基本情報の整備であります。それから、既存のホール・劇場などの活用を促進するため、都として初めて、都内全域を網羅的に調査いたしまして、約1300件をリスト化いたしました。これを本日から都のホームページで公表するとともに、実演家団体等に情報提供をいたします」

 「また、野外コンサート会場などに適した都有地・都有施設の調査も行いました。これらも実演家団体に情報提供し、マッチングを図ることで公演しやすい環境づくりを進めます。さらに、先日、私が馳文部科学大臣に緊急要望いたしました、国、東京都及び首都圏の自治体が参画しました「課題解決を図る場」の設定についても、現在、具体的に進めております。そして、ホール・劇場等問題を中長期的な視点で検討するため、「東京芸術文化評議会」に「ホール・劇場等問題調査部会」を設置いたします。調査部会には、芸術文化やホールの専門家や実務家の方に参加していただきまして、様々なご意見や提案をいただきながら、今後の方向性を取りまとめてまいります。また、外国人観光客の増加も見据えて、ナイトライフの充実策についても、ハード・ソフト両面から検討してまいります。こうした取り組みを着実に進めまして、ホール・劇場に関する問題の解決を図ってまいりたいと思っております。詳細につきましては、生活文化局にお尋ねいただきたいと思います」

 「それでは、私の政治資金に関しまして、様々なご指摘を受け、都民の皆様をはじめ、たくさんの方々にご心配とご迷惑をおかけしていますことを心から深くお詫び申し上げたいと思います。平成28年5月13日の定例記者会見におきまして、週刊誌で指摘を受けた点について調査をし、説明をさせていただきました私の説明に対しましては、分かりにくいとか信じがたいなどの声がありましたことを真摯に受け止めております。また、その後も、他の支出についてもご指摘を受けているところであります。このような皆様の声があることを真摯に受けとめ、公正な目で見ていただく必要があると考え、今般、私の事務所とは無関係の政治資金規正法に精通した弁護士などに、私の関係政治団体の政治資金の支出を見ていただくことにいたしました。現在、複数の弁護士に打診中でございまして、引き受けてもらえれば、直ちに調査に着手してもらう予定であります」

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