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幻の爆撃機「富嶽」の巨大ラジコンがついに大空を舞った! 中島飛行機ゆかりの群馬・太田で元エンジニアらが苦労の末に…

 この日、飛んだのは旅客機タイプで、大きさは実物の12分の1。木製の手作りで全長2・8メートル、全幅4・12メートル、重量は19キロでエンジン6基を搭載、平成23年に製作した。旅客機は爆撃機より一回り小さいという。

 五月晴れのラジコン日和となったこの日、県内をはじめ東京や千葉、神奈川などからラジコン愛好家が参加、富嶽の前座として飛行したのは、「エアロスバルFA-200」や「雷電」、「零式戦闘機52型」など約20機。各機とも華麗な飛行を見せたが、中には機体のトラブルなどから滑走路脇の草むらに墜落、大破し愛機を失う場面も。

 メーンの富嶽は、午前と午後の2回、ダイナミックな姿を披露した。

 1回目の飛行では、着陸の際にラダー(方向舵)の制御がきかず、滑走路脇の草むらに突っ込み、観客をヒヤリとさせたが、機体には影響なく2回目に臨み、見事な飛行と着陸を見せ、観客を沸かせた。

 同会では設計図をもとに平成11年、まず爆撃機タイプを製作。第1号となる15分の1サイズでエンジン6基搭載の木製で全長3メートル、全幅4・33メートルだった。旅客機タイプは爆撃機に次ぐもので、主催した「富嶽を飛ばそう会」の正田雅造会長(67)は「中島飛行機というと、戦争に加担したという暗いイメージがある。飛行機の本来の目的は物を運ぶものというのが中島知久平の考え方」。知久平が軍需だけではなく、民間機にも目を向けていた事実をアピールした。