赤字のお仕事

「発災」「歪み」 言葉を検索して分かったこと、悩むこと

 「発災直後から多数の死傷者が出て、被災者が避難生活を強いられている」

 これは熊本地震を報じる記事の一部です。

 私は「発災」という言葉になじみがなく、おそらく漢字を見たままの意味だろうとは思ったのですが、締め切り時間まで多少時間があったこともあり、辞書を引いてみることにしました。

 数冊の辞書で「はっさい」と引いたのですが、出ていません。「ほっさい」とでも読むのかな、と考えたけれど、それでもやはりみつかりません。ほかの読み方が思いつかなかったので、インターネットで「発災」と検索しました。

 すると、ネットで検索できるオンライン辞書などには、読み方は「はっさい」で、「災害が発生すること」と出ていました。これらの辞書は新しい言葉の登録にも積極的なので、紙ベースの辞書よりも更新は早くなります。また、東京都防災ホームページや内閣府の防災情報のページなどでも「発災」は使われていました。

 大規模な災害が続いている印象もある昨今、「発災」という言葉も定着していくのでしょうか。

 地名や人名はもとより、文字の読み方が分からないときなどもネットの検索は便利です。ですが、どのように読んだらよいか、ネット検索でも解決しないようなことがままあります。

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