「砂糖税」という税金が世の中にあるのはご存じだろうか?
冗談のような話だが、英国では糖分を多く含む飲料に2018年から砂糖税が導入される。日本にはない税金でピンとこないが、もしジュースやお菓子などに幅広く利用される砂糖に課税されれば、消費者への影響は甚大だ。実は日本でも昨年、厚生労働省の有識者会議が砂糖への課税を提案するなど、あながち無関係とはいえないかも…。
世界には日本で考えられない税金
英国政府は3月、飲料に含まれる過剰な糖分に対する課税を2年後に導入すると発表した。課税によって食生活の改善を促し、増加し続ける小児肥満症や糖尿病患者を減少させる狙いだ。今夏に詳細を協議し、17年に国会で審議する。
飲料メーカーと輸入業者に対し、100ミリリットルあたり5グラム以上の糖分を含む飲料に課税する。税率は未定だが、8グラム以上は課税を高くするなど、糖分の含有量に応じた課税体系を決める。英財務省は18年度の税収を5億2000万ポンド(約830億円)と見込んでおり、現地報道では330ミリリットル缶で6~8ペンス(10円程度)と予測する。