おおさか新発見

難波高架下にニューヨーク 電車通過音も心地良いBGMに

 南海なんば駅から天下茶屋駅まで続く南海電鉄の高架は、今から78年前に完成。その当時の構造物を生かしつつ、新たな試みの商業空間としてリノベーションしたのが、「なんばEKIKANプロジェクト」だ。なんば駅と今宮戎駅の間の高架下なので「エキカン」。したがって正解は(1)ということになる。

 4月15日、エキカンプロジェクトの第3期エリアがオープンしたと聞き、出かけた。

 南海なんば駅南口から徒歩約7分。なんばシティ南館を南へ抜け、さらに高架下に沿って歩くと、おしゃれなカフェが目に飛び込んでくる。店名は「ブルックリンロースティングカンパニー」。ニューヨーク・ブルックリンの人気カフェで、大阪では北浜、エキスポシティに続く3店舗目だ。直径50センチもあるピザとクラフトビールを提供するニューヨークスタイルのフードコートも併設。約168坪もある広い店内は、アーチ型の美しいはりが生かされた重厚感あるデザインが印象的だ。

 インテリアに見入っていると、頭上を電車が通過し、ガタンゴトンと重く響いた。心地よい音楽とは別に頻繁に聞こえてくる電車音が、ニューヨークの地下鉄をほうふつさせる。

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