【私の時間 シネマ】「羽生結弦君は天空の人。同じ弁当を一緒に食べるだけで…」阿部サダヲ(2/2ページ) - 産経ニュース

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私の時間 シネマ

「羽生結弦君は天空の人。同じ弁当を一緒に食べるだけで…」阿部サダヲ

 藩主役でフィギュアスケートの羽生結弦選手が映画初出演。出演者は当日に知ったそう。「羽生君は天空の人。同じお弁当を一緒に食べるだけで驚く(笑)。撮影後、みんなの体を気遣うほど大人な方でした」

 今作で人のつながりを感じた。携帯電話の普及で会って話すことが減った。都会では隣人を知らないことも。「作中では、居酒屋に行けば、町の人の全てが分かる。やっぱりいいな」。自身は自宅のパソコンをほぼ触らない。「文字でニュアンスは伝わりづらい」

 親子のつながりも。「子供は聞いていないようで親の話を感じている。気をつけなきゃ」。自身の口調が父に似てきたと子供から言われるそうで「やだ~。でも仕方ない」と笑わせた。

 人として普通でありたいという。公私で一切態度が変わらないという西田敏行の姿に憧れる。昨年、阪急東宝グループの創業者、小林一三氏の役を演じたときも「オバサンの感覚や目線をきちんと持ったところに惹(ひ)かれた。俳優もお客さま商売、そうあるべきと」。

 たとえ善行をしても絶対に口にしない。古き良き日本人の心は、確実に自身の中にある。=14日公開

 文・橋本奈実