周囲から見れば明らかに両想いの男女が、なかなか付き合えずにいることがある。なぜ、こうしたことが起きてしまうのだろうか。「教えて!goo」に「好きだから避けているのか、嫌いだから避けているのか、明らかにわかる違いを教えて」という投稿が寄せられた。
これに対し、「話している最中は笑顔だけど目を合わせない。が、近くにいるだけの時はちら見してくる」(mikayarinさん)や「嫌いで避けるのであれば……相手が顔を見たり、こっちに気がついたときに、何気なくゆっくりと姿を消します」(cacollさん)などの声が寄せられた。同じ「避ける」という行為だが、好きな場合と嫌いな場合では明らかに態度が異なるようだ。だが、そもそも好きな相手を避けてしまうのはなぜなのか。心理学者の内藤誼人先生に聞いた。
好きな人を避けるのは正常な生理反応
内藤先生によると、好きな人を避けてしまう明確な理由があるという。
「人は恐怖感から好きな人を避けようとします。『相手に嫌われたくない』、『好きという気持ちを見透かされたらどうしよう』という怖さです。人間は怖いと感じると心理的に逃避反応を起こし、視線を外したり体を背けたりしてしまうのです」(内藤先生)