MIOびわこ、障害者サッカー支援に力 コーチ派遣、選手受け入れも 滋賀

 日本フットボールリーグ(JFL)に所属するサッカークラブ「MIOびわこ滋賀」が、知的障害者のサッカー選手支援に力を入れている。3月には初めて、知的障害者のサッカー選手2人を育成選手としてチームに迎えた。クラブの権田五仁代表(49)は「障害のある人も健常者と同じくスポーツに打ち込める環境を作りたい」と意気込む。サッカーを手始めに、県内の障害者スポーツ振興へつなげたい考えだ。

 現在、県内には知的障害者のサッカーチームが3つある。MIOは、3チームから選ばれた選手で構成する県選抜を支援。県選抜の監督は権田代表が務め、MIOからコーチを無償で派遣している。

 練習や試合では、コミュニケーションが苦手な選手にも伝わりやすいように指導するほか、複雑な言い回しに慣れてもらう練習も行い、競技力向上を目指す。今月末に開催される国体予選に向け、練習に熱を入れている。

 MIOが知的障害者サッカーの支援を始めたのは5年前。知的障害のある息子がいる権田代表が「サッカーを生かして何かできないか」と考え、クラブの社会貢献事業として始めたのがきっかけだった。

 さらに、レベルの底上げを図ろうと、今年から一定の基準に達した県内の選手をチームに迎え入れることを決定。関西選抜にも選ばれた、橋本一騎選手(27)=日野町=と遠藤遼選手(17)=甲賀市=を育成選手として受け入れた。橋本選手は平成30年にロシアで開催されるW杯を目指す日本代表候補にも選出されている。2人の育成選手は、MIOのトップチームの練習に参加するほか、遠征費の支援を受けるなど、技術と練習の両面でサポートを受ける。

 橋本選手は「(支援は)光栄なこと。もっとサッカーがうまくなるよう日々挑戦したい」と話し、遠藤選手も「小学生の頃から見ていたチームに加わることができてうれしい。技術をもっとつけるため、人一倍努力したい」と意気込む。権田代表は「障害のある子供たちの夢と希望になってほしい」と期待。そのうえで「スポーツが心のよりどころになっている障害者は多い。障害者スポーツはまだあまり注目度は高くないが、支援する体制を作りたい」と力を込める。(北野裕子)

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