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中国史上最悪!85億円「墓荒らし」のゴッドハンド先生…盗掘団率い30年、猶予付き死刑判決男はカジノ大好き

 中国の遼寧省にある牛河梁(ぎゅうがりょう)遺跡などで2014年に発生した被害総額約5億元(約85億円)にのぼる大規模な盗掘事件で、主犯格の50歳代半ばの男に執行猶予付きの死刑判決が言い渡された。男は遺跡の盗掘を30年以上も繰り返してきた経歴の持ち主で、掘ればあたるゴッドハンドぶりを発揮し、仲間たちからは「先生」と呼ばれる存在だったという。200人以上の大規模盗掘グループを率いて「中国建国以来最大の盗掘事件」を主導した男の戦略とは。

225人の身柄を拘束

 中国メディアの報道によると、遼寧省朝陽市の地裁にあたる中級人民法院は4月14日、牛河梁遺跡などでの盗掘や文化財転売などの罪に問われた盗掘グループの主犯格の男に対し、執行猶予2年付きの死刑判決を言い渡した。

 牛河梁遺跡は中国東北部の遼寧省などに広がる約5500年前の新石器時代の史跡で、一部は「全国重点文化財保護地区」に指定されており、石器や陶器を中心とした「紅山(こうさん)文化」と呼ばれる同時代の生活様式が分かる品々が多数残っている。

 この盗掘グループは2014年夏ごろ、ヒスイなどの石を削って動物などの形に作られた装飾品といった工芸品を中心に、計約2千点を無断で掘削し盗んだとされる。その価値は計約5億元(約85億円)にのぼり、グループではこれらの文化財を闇ルートで販売していたという。

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