比副大統領選、マルコスJr.が集計中止を要求 2位転落で焦り? 集計の不正を指摘 - 産経ニュース

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比副大統領選、マルコスJr.が集計中止を要求 2位転落で焦り? 集計の不正を指摘

【ダバオ=吉村英輝】大統領選と同時に9日実施されたフィリピン副大統領選の非公式途中集計をめぐり、同国で長期独裁政権を敷いた故マルコス元大統領の長男フェルディナンド・マルコス上院議員(58)が、「不正の疑いがある」と主張し集計作業の中止を要求、混乱が生じている。

 民間選挙監視団体が12日午後発表した途中集計(開票率96%)は、マルコス氏が約1377万票で、アキノ政権が後押しするレニ・ロブレド下院議員(52)の約1398万票と、接戦を繰り広げている。

 マルコス氏は、9日夜の開票直後は1位だったが、ロブレド氏に追い抜かれた。このためか、電子集計での不正を指摘し10日に作業中止を求めた。だが、監視団体は11日、「証拠を示してほしい」と反論。法律で認められた開票作業が中止されれば、透明性について有権者が疑問を持つと訴えた。結果をめぐり対立が泥沼化する可能性もある。

 フィリピンでは、マルコス政権の不正選挙に反発した国民が、1986年の「ピープルパワー(民衆の力)政変」を起こした教訓から、選挙管理委員会がデータを民間団体に与え先行して集計を行わせ、後から公式集計が発表される仕組みになっている。

 一方、大統領選で当選を確実にした、南部ダバオのロドリゴ・ドゥテルテ市長(71)は、「公式結果が発表されるまで勝利宣言などは行わない」(側近)とし、公の場から姿をくらましつづけている。