防衛最前線(69)

意外!? 熊本地震で先鋒を務めたのは空自のF2戦闘機だった

 「例えば『暗闇で何も見えない』と報告があれば、少なくとも大規模な火災は発生していないと判断できる。震災下で最も怖い火災の有無がわかるだけで、第一報としては十分だ」と指摘する。

 災害対応でも実力を発揮するF2だが、あくまで本分は戦闘機。対艦、対地攻撃に加え、航空戦でも能力を発揮する「マルチロール機」として高い評価を受けている。

 日本独自の炭素繊維複合材技術により、軽量で継ぎ目のない機体を実現。同時に複数の目標を捉えることができることから「トンボの目」とも呼ばれるレーダーを、量産機としては世界で初めて搭載している。

 武装は20mm機関砲、空対艦ミサイル、空対空赤外線ミサイル、空対空レーダーミサイルなどを備える。最大速度はマッハ2(時速2448キロ)。機体は全長15・5メートルで、F15やF4よりも一回り小さい。

 米国のF16戦闘機をベースとした日米共同開発により誕生した。F16の愛称「バイパー(毒蛇)」と、F2が自衛隊に配備された2000(平成12)年をとって「バイパー・ゼロ」との愛称も持つ。それを操るパイロットは「チャーマー(『魔法使い』が転じて『蛇遣い』)」とも呼ばれる。(政治部 石鍋圭)

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