浪速風

隠すより現る

日本人旅行者が警官に職務質問された。カバンに下着が7枚入っているのをどうしてかと尋ねられ、「月、火、水…日曜日用です」と笑って答えた。次に北朝鮮から来た男性に「どうして12枚あるのですか?」「簡単ですよ。1月、2月、3月…」。よく知られたジョークである。

▶36年ぶりに開かれた朝鮮労働党大会が閉幕した。厳しい情報統制で、外国メディアは最終日に約10分間しか会場に入れず、あとは高層住宅街や電線工場、産婦人科病院など、北朝鮮が見せたいところだけを取材させられた。テレビに映る平壌の街は映画のセットのようにしか見えなかった。

▶祖父の金日成主席に似せたのも、核保有国宣言も、「党委員長」という新設ポストも、すべては金正恩氏を偶像化するための演出だろう。が、ますます孤立が深まり、核開発と並進路線という経済建設は絵に描いた餅である。隠すより現るという。盛大な祝賀パレードの裏に、国民の辛酸が透けて見える。