高浜原発差し止め異議審

関電側、審理即日終結を要請 早期に高裁判断仰ぐ狙いか

関西電力 今後の手続きの流れ
関西電力 今後の手続きの流れ

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを命じた3月の大津地裁の仮処分決定を不服として、関電が申し立てた異議の第1回審尋で、同地裁の山本善彦裁判長は10日、法廷での審理を即日終結した。昨年、福井地裁で開かれた同様の異議審が4回の審理を重ねたことと比較すると、決定が早く出る可能性が高いとみられる。

差し止め決定と同じ裁判長

 関電側はこの日の異議審で「今日で審理を終結させてほしい」と要請した。異議審は運転差し止めを命じた3月の決定と同じ山本裁判長が担当。住民側の弁護団は、関電側の要請について「早期に大津での審理を終わらせ、(別の裁判官が担当する)大阪高裁で判断を仰ぐ狙いではないか」との見解を示した。

 3月の大津地裁決定は、福島第1原発事故を踏まえた安全対策や避難計画に疑問が残ると批判。「住民らの人格権が侵害される恐れが高いにもかかわらず、関電の主張が尽くされていない」として綿密な立証を求めた。

 一方、異議審で関電側は「既に立証は十分尽くしている」との立場に基づき目新しい証拠は提出せず、これまでの審理で提出した約840ページの書面、約6400ページの資料に加え、それらを分かりやすく再構成した87ページの書類を提出。主張の枠組みを変えなかった。

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