正論

場違いだった三木首相の言動…日本はサミットで経済的な国際協調の成果を示せ 学習院大学学長・井上寿一

 もう一度、原点に立ち返って考えるならば、伊勢志摩サミットの最重要課題は先進国間の経済的な国際協調である。第1回サミットは石油価格の高騰への対応策を議論した。今は石油価格の下落への対応策が必要になっている。資源エネルギー問題が世界経済に及ぼす影響は当時も今も変わらない。

 直接には円高の加速に伴って、「アベノミクス」による日本経済の先行き不透明感が強くなっている。国内経済対策と世界経済政策との間で、議長国日本の舵(かじ)取りは楽観を許さない状況にある。日本の国際的な責任は重い。世界経済の中に「アベノミクス」を位置づけ直しながら、伊勢志摩サミットにおいて日本が経済的な先進国間国際協調の成果を上げることに期待したい。

学習院大学学長・井上寿一(いのうえ としかず)

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