熊本地震

車中泊見えぬ実態 「避難者」定義なし カウントばらつき

 熊本地震で被災市町村が把握している避難者数に、避難所の駐車場などで車中泊をしている人が含まれないケースが多いことが問題視されている。避難者の定義が統一されておらず、把握の仕方は「避難所ごとでばらつきがある」(内閣府)のが実態だ。被害状況をまとめる熊本県は「今回の地震は車中泊が多い特殊ケース」と説明するが、有識者は「災害関連死の多発につながっている」と指摘する。

 熊本市では9日時点で、103カ所に計4023人が避難しているとされる。ただ、その数は毎日午後1時時点で各避難所にいる人数を職員が目視確認しており、夜間に泊まる人や駐車場での車中泊は数えていないという。

 被害の大きかった益(まし)城(き)町は計3728人。同町では毎日午前8時時点での避難所の人数確認に加え、避難所の駐車場での車中泊人数を1台当たり3人計算で推計している。避難者数655人の西原村では、毎日午後8時時点での避難所滞在者数をカウントしており車中泊は対象外。634人が避難する南阿蘇村は、車中泊も対象にしている。

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