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世界5位の乗用車メーカーでありながら、日本市場では苦戦続きで撤退した韓国の自動車大手、現代(ヒュンダイ)自動車。ところが、昨年、日本への大型バスの輸出が初めて100台の大台に乗り、韓国メディアは「快挙」として取り上げている。だが、ヒュンダイのブランド向上への取り組みは進んでおらず、先行きは不透明だ。
聯合ニュースなどは2月9日、「15年に極めて閉鎖的といわれる日本の大型バス市場で、100台のバスを輸出する成果を収めた」と報じた。
日本自動車工業会によると、15年の大型バスの国内販売台数は前年比16.9%増の5260台。いすゞ、日野、三菱ふそうトラック・バスの3社で全体の98.7%を占めており、海外メーカーが入り込む余地はほとんどなかった。
ヒュンダイは09年、大型バス「ユニバース」の販売を日本でスタートし、09~14年に30~90台の輸出実績を上げた。100台の大台突破について、中央日報日本語版はヒュンダイ関係者の話として、「今回の善戦は日本の消費者の好みに合わせた製品を速やかに供給し、アフターサービスの信頼性を高めてきた結果」とし、「ユニバースのおかげで閉鎖的な日本市場における現代車のイメージも向上していくだろう」との見方を紹介した。