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※産経ニュースに2015年9月2日、掲載された記事を再掲します。
国内最大の指定暴力団山口組に分裂の動きが出てきた。直系組織が複数離脱し、抗争に発展する恐れもあるという。山口組を題材にした実名映画には2部作の「山口組三代目」(1973年)と「三代目襲名」(74年)、それに「山口組外伝 九州進攻作戦」(同)があるが、これらを手掛けたのが「仁義なき戦い」や「極道の妻たち」といったドル箱シリーズをはじめ、「鬼龍院花子の生涯」などを世に送った東映の大物プロデューサー、日下部五朗氏(80)だ。
東映が任侠(にんきょう)路線から暴力団の抗争を描く実録路線に移行した70年代だったら、今ごろ「山口組分裂」なんてタイトルで映画化を画策していたのではないか…。そんな想像を膨らませながら、京都府内の自宅にいる日下部氏に電話インタビューを行った。
「どの組でもそうでしょうけども、組織が大きくなると不満分子が出てくるもの」。今回の分裂騒動についてこう分析する日下部氏は、映画化にはいくつかの問題があると指摘する。