「重大事故 想定せず」 島根・邑南町の落石2人死傷事故、防護ネット未設置で県が謝罪 

「重大事故 想定せず」 島根・邑南町の落石2人死傷事故、防護ネット未設置で県が謝罪 
「重大事故 想定せず」 島根・邑南町の落石2人死傷事故、防護ネット未設置で県が謝罪 
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 島根県邑南町の県道で、走行中の軽乗用車が落ちてきた岩にぶつかり2人が死傷した事故で、道路を管理する県は6日、現場の危険性を把握しながら防護措置を取らなかったとして謝罪した。また、5、6の両日の日程で、県内の道路の緊急点検を実施するとともに今後、斜面防災の専門家らによる事故防止委員会を設置することを決めた。

 事故は今月4日午後4時ごろ、邑南町戸河内の県道で、高さ30メートルの斜面上から直径約1メートルの岩が落下し、走行中の軽乗用車を直撃。助手席にいた山口市の大学1年、栗原優奈さん(18)が全身を強く打って死亡。運転していた母親の浩美さん(52)=広島市安佐南区=も頭に軽傷を負った。

 県道路維持課によると、現場付近は平成8~9年度に道路防災点検を実施した際、落石などの対策が必要な箇所として約550メートルの区間を抽出。その後の13年度、抽出箇所を対象に実施した詳細調査の結果を基に、500メートル部分には防護ネットを設置したが、今回落石のあった箇所を含む50メートル部分については、危険性が低いと判断して現認できた岩石の除去にとどめた。

 事故を受けて県はこの日記者会見を開き、冨樫篤英・土木部長が「大きな落石を想定しておらず、重大な事故を引き起こした」などと謝罪。当時の点検に問題はなかったとする一方で、「定期的に点検すべきで、その後の態勢に課題があった」と述べた。