熊本地震

被災者の心ケア 悩み聞き寄り添う 臨床宗教師が活動本格化

被災者にコーヒーを振舞いながら話し込む臨床宗教師
被災者にコーヒーを振舞いながら話し込む臨床宗教師

 九州地方の臨床宗教師でつくる「九州臨床宗教師会」が、熊本地震で被災した人たちの心のケアや支援といった活動を本格化させている。東日本大震災を機に誕生した臨床宗教師が、大規模災害に際し実際に活動する初めての試みとなる。同会は「息の長い活動になるだろうが、被災地で被災者の声を聞き、被災者が平穏を取り戻していくところを見守りたい」としている。

 「余震が続いて大変だったでしょう」「よく眠れていますか」

 多くの人が車中泊を続けるグランメッセ熊本(熊本県益城町)で7日、被災者から話を聞く九州臨床宗教師会所属の僧侶らの姿があった。自宅が全壊したという20代の女性は、「みんなが苦しんでいる中で、私だけが悩みを打ち明けるのも後ろめたいと思っていたが、ただ聞いてもらえることがありがたかった」と話した。

 同会を立ち上げたのは、真宗大谷派の浄玄寺=熊本市南区=住職の吉尾天声さん(50)。もともと精神保健福祉士の資格を持っており、引きこもりの青少年を自立させる取り組みなどにかかわっていた。