鑑賞眼

OSK日本歌劇団「レビュー春のおどり」 高世麻央万感の「歩き続けて」

第1部では、江戸の廓の人間模様を艶やかなレビューで見せる(松竹提供)
第1部では、江戸の廓の人間模様を艶やかなレビューで見せる(松竹提供)

和洋のオリジナル「王道レビュー」の2本立て。一昨年、本拠地・大阪でトップスターに就任した高世麻央は7月、同演目で東京でお披露目公演を行う。団員全員が泥臭いほどエネルギッシュな新生OSKを率い、横浜市出身の高世は最高の里帰りを果たせそうだ。

1部は「花の夢恋は満開」(花柳基作・演出・振り付け)。幇間(ほうかん)らが案内役となって、江戸の廓(くるわ)に生きる人々の人間模様を華やかに見せる。「籠釣瓶(かごつるべ)」「鞘当(さやあて)」「助六」など歌舞伎の要素もふんだんに盛り込むが、そこはレビュー。男伊達(おとこだて)と傾城(けいせい)の恋もピアノや金管楽器に合わせ、華やかにテンポよく見せる。

続く「Take the beat!」(名倉加代子作・演出・振り付け)はショーとして出色。高世の打ち鳴らすドラムに始まり、タップや波のざわめきなど一貫してビートにあふれ、客席もリズムに乗せられたまま、フィナーレまで引っ張られてしまう。

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