浪速風

大番狂わせの時代なのか

英語のupset(転覆、ひっくり返す)には「(政敵・競争相手を)予想に反して打ち負かす」の意味がある。つまり番狂わせである。20世紀初めに米国史上最強といわれた競走馬を唯一破ったupset号によって広く使われるようになった。今年は番狂わせがキーワードかもしれない。

▶英サッカーのプレミアリーグで、創設133年目のレスターが初優勝した。ブックメーカーの優勝賭け率は当初5001倍だったから大番狂わせである。そして米国では…。昨年6月にドナルド・トランプ氏が出馬表明した時、共和党の大統領候補に指名されると誰が予想しただろう。

▶不法移民の流入を防ぐためメキシコとの国境に万里の長城を築くと公約し、その後も過激な言動が続いた。「米国民の一部が呼応し共感を覚えるということは、彼らの本音もそこにあるがゆえだ」とワシントンの青木伸行記者が分析している。小欄も話題先行の泡まつ候補と軽視した不明を恥じる。