それらに比べると、平日に宮内庁職員の案内で、晩餐(ばんさん)会などの宮中行事が行われる宮殿や宮内庁庁舎の周囲を見学できる一般参観は、まだ穴場といえるかもしれない。
戦後間もない昭和29年から始まり、翌30年には約35万4千人が参観するほどの人気スポットに。平成の初めのころは2万~4万人台だったが、ここ5年間は増加傾向にあり、平成27年には約7万4千人が訪れた。
現在は平日の事前申し込み制だが、宮内庁は6月下旬から土曜日にも公開し、当日受付も可能にする方向で検討している。定員は午前と午後の各300人を各500人に拡充する。年々増加する外国人観光客に合わせ、音声ガイドの多言語化も進めるという。
二重橋って実は…
一般参観の利用者は丸の内側の桔梗(ききょう)門から入り、普段はボランティアで皇居内の清掃などを行う「勤労奉仕団」の休憩所として使用されている「窓明館」に集められる。売店では皇居限定の土産物を買うこともできる。