トルコ首相が退任表明 ダウトオール氏、エルドアン大統領と確執か

 【カイロ=大内清】トルコのダウトオール首相は5日、首相とイスラム系与党「公正発展党」(AKP)党首の座から退く考えを示した。AKPは22日に臨時党大会を開いて後任党首を選出し、新党首はその後、国会で首相指名を受ける見通しだ。退任理由は不明だが、AKPの実質的な指導者であるエルドアン大統領と確執があったためとの見方も浮上。新党首指名にはエルドアン氏の意向が強く反映されるとみられ、これにより同氏の権威がいっそう高まる可能性がある。

 AKP幹事会後に会見したダウトオール氏は「大統領に対して批判的な意見を口にしたことはないし、今後もしない」と述べ、エルドアン氏との対立が退任の原因だとの見方を否定した。ダウトオール氏は、首相退陣後も国会議員としてAKPにとどまるとも述べた。

 ダウトオール氏は、首相職にあったエルドアン氏が2014年に大統領に就任したのに伴い、後継の首相に就任。憲法上は名目的な元首で強い行政権限は持たないエルドアン氏の政策方針に忠実な人物だとみなされてきた。

 野党勢力からは、ダウトオール氏の突然の退任は、よりエルドアン氏が影響力を行使しやすい人物を首相に据えるためのものだとして、「ダウトオール氏は退任すべきではない」との批判が噴出している。

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