安倍政権考

保育士の給与増はたかが6000円されど6000円…「保育園落ちた」ブログ受け民主党政権も先送りにした難題に挑む

 「保育園落ちた」ブログで待機児童問題が炎上したのをきっかけに安倍首相にスイッチが入った。3月に安倍首相と面会した自民党幹部は「首相に保育士の2%賃上げを要望したら『これだけなら数百億円しかかからないのか』と前向きだった」と振り返る。

 安倍首相の後押しを受け、加藤勝信1億総活躍担当相や1億総活躍推進室のスタッフらが調整に奔走した。慎重だった財務省も「このくらいは必要」と容認に転じ、2%分に経験者向けのプラスアルファも積み上がった。

 毎年の予算編成で伸び続ける社会保障費の抑制に頭を悩ませる厚生労働省の幹部は「『骨太の方針』(経済財政運営の指針)や概算要求基準などが決まる前の4月中に個別の施策の財源確保が固まるのは異例のこと」と驚きの声を上げる。一般の国民には「たった6000円」にしか見えない話だが、厳しい国の財政状況を考えれば「貴重な6000円」に違いない。

(政治部 桑原雄尚)

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