オリンピズム

スポーツに高潔を求めて(2)スポーツマンシップを学べ

 スポーツは、端的に言えば運動を通して心身を鍛錬したり、楽しみを得たりするものである。健康のみを志向する人もいよう。

 そこに「競技」の2文字が加わると、「勝ち負け」がついてくる。スポーツマンならば、「勝つこと」に全力を尽くさなければならない。手を抜いたり、全力を出し切ったりしないことは競争相手に礼を欠く。

 一方で、勝つことのみに執着するあまり、不正を犯してはならない。競技はルールによって成り立っている。ルールに反することはスポーツマンの取るべき態度ではない。フェアプレーこそスポーツの基本だ。

 例えばボクシング。拳にグローブをまとい、定められた相手の箇所を打つ。リングとラウンド制というルールがあるから競技として成り立つ。そうでなければ殴り合いでしかない。

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