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富士重工業の前身で軍用機メーカー「中島飛行機」が、先の大戦中に設計した幻の爆撃機「富嶽」の大型ラジコン模型の旅客機タイプが、5月15日、地元・群馬県太田市の大空を舞う。残されていた設計図を元エンジニアらの「富嶽を飛ばそう会」(正田雅造会長)が、ラジコン模型として忠実に再現した。会場は、太田市二ツ小屋町の尾島RCスカイポート。同会では、「ダイナミックな飛行をぜひ見てほしい」と呼びかけている。
(前橋支局 平田浩一)
「富嶽」は、中島飛行機の創設者である中島知久平(1884~1949年)が、米軍のB29の2倍の大きさの爆撃機を構想した爆撃機。大戦末期に6発の大型爆弾を搭載し、米国本土の直接爆撃を託そうとした。極秘に設計が進められたものの、戦局の悪化で、製造はかなわなかった。旅客機は、爆撃機よりも一回り小さいとされている。