凍土壁、地中温度低下 運用1カ月、凍結拡大「慎重に判断」 規制委

 東京電力福島第1原発の汚染水対策で、建屋への地下水の流入を防ぎ汚染水の発生を抑える「凍土遮水壁(とうどしゃすいへき)」の海側の先行運用が開始されてから1カ月が過ぎた。東電によると、凍結管の近くで全体的に地中の温度は低下しているという。しかし、遮水効果は不明で、凍結を始めたことで想定外の地下水の動きが見られた。原子力規制委員会は「状況を慎重に監視する必要がある」として、凍結範囲の拡大に警戒感を示している。

 凍結が行われているのは、1~4号機の建屋の周囲を取り囲むように設置された凍結管のうち、海側全体(約690メートル)と山側(約860メートル)の一部。東電は水位の変化が見えたことから、「(氷の)壁ができ始めている」とみている。一方、海側で電源ケーブルなどが通る地下配管内の水位が上昇した。行き場を失った地下水が流れ込んだとみられる。

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