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かわいいと思っていたけれど、会ってみたらがっかり…。写真で見るのと、実際に会うのとは、まったく別人に見える女性がいたら、「盛って」いるのかもしれない。若い女性たちの間では、化粧や写真加工技術によって、外見を本来より良く変化させることは「盛る」と呼ばれている。SNSが発達し、手軽に写真が共有できる時代。「かわいく見せたい」という欲望とともに、化粧や写真加工技術が進化してきている。(油原聡子)
「盛るのは自己満足」。でも、褒められたい?
平日夕方、東京・池袋のゲームセンターの写真シール作製機のコーナーは、女子高校生や若い女性であふれていた。
シール機は、自分の顔や姿を撮影して、シールにできる機械。最近では、画像をデジタルデータにして携帯電話などに送ることもできる。画像加工技術も進化し、美肌や小顔、目を大きく見せる機能などを備える。
都内の高校2年生、佐藤夏希さん(16)=仮名=は「化粧してなくても盛れるのがいい。写真加工アプリよりも簡単にできる」と話す。
佐藤さんは、撮影した画像は、ツイッターやインスタグラムに投稿する。写真加工アプリを使い、スマートフォンで撮影した画像を加工することもある。「盛るのは自己満足。別人になりたいわけじゃなくて、ちょっとかわいくなるのが良い。でも、SNSに上げると反応があって、嬉しい」と話す。
自分と思える範囲で
若い女性が使う「盛る」という言葉。自分と思える範囲内で一番かわいい顔になっている状態は、「盛れている」と呼ばれる。
手軽に盛れる手段として人気なのが、シール機だ。初心者でも加工が簡単にできるからだ。