薬価危機-迫られる選択(1)

「1剤が国を滅ぼす」高額がん治療薬の衝撃 年齢制限求む医師に「政権がもたない」

 薬剤の効果に照らして価格を下げる。薬が効いていない患者の治療を早期に打ち切り、効果がある人への投与を必要最小限にとどめるための研究を行う。しかしそれだけでは足りず、何らかの総量規制も不可避だと国頭氏は指摘した。

 「高額療養費制度を見直し、国民皆保険のない米国のように患者に自己負担を強いて、金がなければ高い薬を使えないようにするか、はたまた、例えば75歳以上はオプジーボを使えないように年齢制限するか」

 後期高齢者医療制度への加入年齢でもある75歳。「同じ75歳でも寝たきりの人、働く人、と個人差は大きいが、社会的状態で分けるのは人間の選別につながる」と国頭氏。「平等な方法は一律に年齢で切ることだ。すべて嫌なら次代にツケを回し、破滅を待つだけ」と迫ると、委員のひとりが漏らした。

 「年齢制限などしようとしたら、政権がもたない」

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