月刊正論

共産主義の影響力工作は甘くない 「反戦平和」の本質と「戦争法反対」「民共合作」の怖さ 評論家・江崎道朗

 支持母体の連合や旧民社系の反対を振り切って民主党の岡田執行部は、日本共産党とも組むことを決断したのだ。

 「共産党と組むとなれば、連合サイドが拒否反応を示し、民主党にとっては却ってマイナスになる」という意見もある。が、残念ながら、連合の組合員の大半はかつてほど共産党に対するアレルギーはないため、意外と選挙協力は進む可能性がある。

 しかも共産党との選挙協力を進めるとなれば、民主党の会合にも共産党の活動家たちは堂々と顔を出させるようになり、民主党の地方組織は共産党系によって取り込まれていくことになるだろう。何しろ理論武装という点から言えば、寄せ集め集団に過ぎない民主党や維新の党では、とても共産党には太刀打ちできない。

 選挙協力を通じて連合傘下の労働組合もまた共産党の浸透工作を受けていくことになるが、それに対応できる人材が果たして連合内部にどれほどいるのだろうか。連合の左傾化が心配だ。

■知識人・マスコミはコミンテルンの「デュープス」

 共産党の浸透工作と戦うためには、その手法をよくよく研究しておく必要がある。共産党・コミンテルン(以下「共産党」と略)は、宣伝と浸透工作を重視しており、その手法は巧妙だ。この共産党の手法を研究した専門書『革命のインテリジェンス--ソ連の対外政治工作としての影響力』(勁草書房)がこのほど発刊された。

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