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中国人ウルトラ・リッチガールは「目立たないからアウディ」先住民は「毎晩のように自殺未遂」…カナダ版「天国と地獄」

 自殺を図ろうとした住民の年齢は11歳から71歳と幅広いが、とりわけ若者たちが多い。

 「いじめや薬物中毒、身体的・性的虐待など、いろんな理由で追い詰められていく」。親類にも自殺未遂者がいるというシシーシュさんは、地元テレビにそう説明した。

 地区は「非常事態」を宣言し、援助要請を受けた政府は精神医療チームを派遣するなど対応。トルドー首相は「心が痛む事態だ」とツイッターにコメントし、メディアの注目を集めることになった。

 ただ全人口の数%と少数派の先住民の自殺問題は、カナダ社会が長年抱えてきた暗闇だ。

 政府統計などによると、15歳から24歳の先住民の若者の自殺率は、その他の若者より5~6倍高い。先住民の死亡を原因別にみると、45歳以下では自殺が最多となっている。

 経済的な苦境や精神的な支えになる伝統文化の喪失、さらにインターネットで得られる情報が、豊かな都市住民との格差感を助長しているとの指摘もある。

 「残念ながら我々の多くのコミュニティーで、自殺未遂はあまりに日常的だ」

 先住民社会の「大酋長」のひとりは米メディアに嘆いた。

「ウルトラ・リッチガール」

 一方、カナダ西海岸には、これとは正反対の豊かなアジア系がいる。急増している中国系の富裕層だ。

 「バンクーバーのウルトラ・リッチガール」というネット上のリアリティーショーが最近、カナダや中国でヒットした。有名ブランドの服に身を包み、高級レストランでの食事を日常的なこととして過ごす中国系子女の生態を描く。

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