熊本地震

被災地でラジオの底力「人の声、情報に触れると安心」 熊本で4局が放送始める

震災後、24時間放送を続ける熊本シティエフエム=熊本県中央区(中村雅和撮影)
震災後、24時間放送を続ける熊本シティエフエム=熊本県中央区(中村雅和撮影)

 熊本地震の被災地では、住民らに情報を届ける手段としてラジオの存在感が高まった。地震直後から放送を続けたコミュニティーFM局や相次いで開設された自治体による臨時災害放送局が、ライフライン情報など避難生活に不可欠な情報を届ける重要な役割を担った。「人の声で伝えられる情報に触れると安心する」と被災者にも好評を得た。(中村雅和)

会話の輪を実感

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 コミュニティーFM放送局「熊本シティエフエム」(熊本市中央区)は、4月14日の地震発生直後から24時間態勢で生活に関連する情報などを送り続けていた。18日から30日までは熊本市から臨時災害放送局「くまもとさいがいエフエム」の放送委託も受けた。

 熊本シティエフエムは平成8年4月に開局した当初から番組制作のモットーに「防災につなげる」を掲げてきた。

 同局の長生修さん(54)は「今回の地震ではリスナーからの要望を伝えると、それに応える情報の提供が寄せられている。双方向性があるラジオの持つ力を再認識させられた」と語る。

 フェイスブックなどを使った情報交換は盛んに行われているが、不慣れな高齢者は取り残されがちな上に電源の確保も難しい。避難所から離れた「車中泊」も多く、ラジオが情報入手の重要なツールとして重宝されている。パーソナリティー、高智穂さくらさん(32)は「情報の中継点として、私たちも被災者らとの会話の輪に入っている実感がある」と話す。

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