皇室ウイークリー

(番外編)葉山や那須だけではなかった 戦前に数多くあった皇室の御用邸は今…

 神奈川県の鎌倉御用邸は、現在の鎌倉市立御成小学校と同市役所が建つ場所にあったが、大正12年、関東大震災で被災し、再建されないまま、昭和6年に廃止となっている。

 やはり同年に廃止され、現在は敷地の一部に静岡県熱海市の市役所が建つのが熱海御用邸だ。また、静岡市の静岡御用邸は7年に静岡県に、さらに翌8年には静岡市に払い下げとなり、跡地には現在、静岡市庁舎が建っている。明治天皇は関西方面への行幸(ぎょうこう)の帰路、ここに宿泊していたという。

 明治天皇が関西の拠点としていたのが、現在の神戸ハーバーランドにあった神戸御用邸だ。明治40年に民間に払い下げられたが、当地には明治天皇御用邸跡の碑が残されている。

 明治24年、明治天皇の招きでロシアのニコライ皇太子が来日した際、滋賀県の大津で警備の巡査がニコライ皇太子に切りつけた大津事件を受け、日露関係の悪化を懸念した明治天皇がニコライ皇太子を午餐(ごさん)に招待しようとしたのが、神戸御用邸だった。

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