皇室ウイークリー

(番外編)葉山や那須だけではなかった 戦前に数多くあった皇室の御用邸は今…

栃木に集中

 那須御用邸のある栃木には、数多くの御用邸があった。やはり皇太子時代の大正天皇の静養先として明治32年に造営されたのが、日光田母沢御用邸だ。日光東照宮に近く、戦後の昭和22年に廃止された同御用邸は、戦中の19年7月から約1年間にわたり、皇太子時代の天皇陛下が疎開されていたことで知られる。

 一方、あまり知られてはいないが、日光にはこれとは別に、明治期に東照宮の付属施設を買い上げた日光御用邸というのもあったという。日光御用邸は山内御用邸などとも呼ばれ、現在は輪王寺の本坊となっている。戦中は天皇陛下と同様に、日光の地に疎開していた弟の常陸宮さまが滞在されていた。

 また、いまの那須塩原市には塩原御用邸という施設もあった。栃木の県令(現在の知事)を務めた三島通庸子爵が明治36年、自身の別荘を皇室に献上したもので、戦後の昭和21年に払い下げられたという。

戦前にすでに廃止

 明治時代に造られ、戦前にすでに廃止されていた御用邸も少なくない。

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