以前、「教えて!goo」で「行楽の秋、極力トイレに行かないで済む方法」という記事をリリースした。季節は変わってゴールデンウィーク。今年は有給休暇を使って最大10連休を目論む人も多いかもしれないが、心配なのが高速道路の大渋滞ではないだろうか。そこで、渋滞などでトイレを我慢しすぎると、体にどのような影響が出るのか、医師に聞いてみることにした。
■普段からストレスの多い人は要注意
泌尿器科医で女性医療クリニック・LUNAグループの理事長を務める関口由紀さんにお話を伺った。
「人間は、意志の力で膀胱に1リットルほどの尿をためることができます。しかし、約700ミリリットル以上になると、膀胱の筋肉が損傷されて、血流障害がおこり、膀胱機能が悪くなる人がいます。また無理にためてから尿を一気に出すと、交感神経優位から一気に副交感神経優位になり、めまいや動悸、立ちくらみなどが起こることがあります」(関口理事長)
交感神経は緊張しているとき、副交感神経はリラックスしているときに働く。この2つのバランスが崩れると、体にさまざまな不調が生じてしまうのだ。
「また、常にトイレを我慢しなければならないようなストレスの多い職場で働いていたりすると、免疫力が低下し、膀胱炎や、風邪などに罹患しやすくなります。この現象は、男性より女性のほうが強く表れます」(関口理事長)