熊本地震

「行きたいのに」「手伝ってほしいけど…」 ボランティアと被災者、需給にずれ

 大型連休が始まった29日、熊本地震の被災地には、多くのボランティアが訪れた。だが、交通の影響や安全面を考えて参加者を熊本県在住者に限った被災自治体もある。手伝いたい気持ちはありながら行けないボランティアと、人手不足に悩む被災者。それぞれがジレンマを抱えている。

 29日午前9時、熊本市中央区の市災害ボランティアセンターで受け付けが始まった。すでに約1000人が詰めかけ、行列は隣接する公園まで続く。

 熊本県内からの参加者が目立つが、県外から訪れた人もいた。山口県長門市のフリーター、一ノ枝亮輔さん(30)は22日から益城(ましき)町でボランティア活動をしてきた。

 益城町での活動継続を望んでいたが、交通の混乱が予想されることや宿泊施設の確保が難しいことなどを理由に、大型連休中は熊本県内在住者に限定された。このため、居住地による参加制限がない熊本市で活動を続けることを決めた。

 「活動で感じたのは益城町ではボランティアを必要とする人がたくさんいるということ。被災者の要望がきちんと上がっていないのではないかと思う」。一ノ枝さんは話す。

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